ロジクールのフラッグシップ「MXシリーズ」のマウス全4種類を購入しました。
それぞれ1ヶ月ほど使用しましたが、フラッグシップということで、どれも品質は十分。
この記事では、実際の使用感を含めて評価していきます。
在宅ワークをしていると仕事道具にもこだわりたくなりますよね!
質感が高く、独自の先進機能を搭載しているロジクールのマウスは、評判が高くガジェットを購入する時の第一候補になります。
今回はそんなロジクールのマウスの中でもフラッグシップに位置付けられている「MXマウス」を4種類購入して、使用感をまとめてみました。
在宅ワークで効率的に作業する際の相棒とも言えるガジェットですので、是非フラッグシップの特徴をご覧になっていってください。
まずはマウスごとの特徴を分かりやすくするため、表にまとめました。
MX Master 3S | MX ANYWHERE 3 | MX-ERGO | MX Vertical | |
カラーリング | グラファイト/ペールグレー | グラファイト/ペイルグレー/ローズ | グラファイト | グラファイト |
サイズ | 12.49 x 8.43 x 5.1 cm | 10 x 3.4 x 6.5 cm | 19.99 x 18.01 x 5.99 cm | 7.9 x 7.85 x 1.2 cm |
重量 | 141g | 99g | 259g | 135g |
充電ケーブル | USB-C | USB-C | マイクロUSB | USB-C |
バッテリー | 内蔵充電式リチウムポリマー電池 | 内蔵充電式リチウムポリマー電池 | 内蔵充電式リチウムポリマー電池 4ヶ月 | 内蔵充電式リチウムポリマー電池 4ヶ月 |
総ボタン数 | 7個 | 7個 | 8個 | 4個 |
ペアリング | 3台 | 3台 | 2台 | 3台 |
高速スクロール | あり | あり | なし | なし |
静音ボタン | あり | なし | なし | なし |
横スクロール | あり | なし | あり | なし |
接続方式 | Bluetooth Logi Bolt | Bluetooth USB Unifying | Bluetooth USB Unifying | Bluetooth USB Unifying |
値段 | ¥14,536- | ¥11,200- | ¥15,400- | ¥11,700- |
個人的なオススメは「MX MASTER3s」です。
トラックボールや縦型マウスなど、個性的なデザインがラインナップされている「MXマスター」シリーズ。
トラックボールや縦型マウスは面白いガジェットですが、最終的な安定感と操作のしやすさでは通常マウスに軍配が上がります。
マウスの中でも歴史が長く、特に洗練されているのが「MX MASTER3s」です。
オススメ
完成された機能的なデザインに仕上がっていて、各種ボタンは非常に操作しやすいです。
またスクロール機能が、「MXシリーズ」でも特に充実しているのが特徴です。
磁気を利用した「高速スクロール」はもちろん、横スクロール用の「サムホイール」が搭載されていて、エクセルなどの事務系の作業、イラストや動画編集などクリエイティブな作業を効率的に進めることができます。
在宅ワーク用に良いマウスを購入したい、そのような時は「MX MASTER3s」を購入すれば間違いがないと断言できるガジェットです。
以下ではそれぞれのマウスについて評価を書いていきます!
MX Master 3S のレビュー
「MX Master 3S」はロジクールのフラッグシップ「MXシリーズ」の最新モデル。
1世代前の「MX Master 3」が既にマウスの決定版と言える完成度でしたが、「MX Master 3S」では「静音性」を中心にブラッシュアップされています。
メーカーサイトを確認すると、「静音性」の他に「8000DPIの精度」「LOGI BOLTによる安定性」が特徴となっていますが、実際はマウス本体の作りや質感もブラッシュアップされています。
エルゴノミック形状で、快適に作業できる
左右非対称のエルゴノミクスデザインが採用されていて、手を傾けながら使うように人差し指の部分が高くなっています。
親指付近に窪みがあるのが良く、力を入れずにマウスを持ち上げることができます。
しかし、女性の場合は少しサイズが大きく感じるかもしれません。
「MX Master 3S」のサイズが大きい場合は、後に紹介する「MX ANYWHERE 3」がオススメです。
多機能に加えて横スクロールが便利すぎる
「MX Master 3S」の最大の特徴を言えるスクロール機能は、アクセントになる金属パーツが採用されています。
艶消しのブラックで落ちついた雰囲気になっているマウスにワンポイントで金属のアクセントがあるのが格好良いですね。
もちろん、デザインに優れているだけではなく、機能も充実しています。
中央のホイールには「MagSpeed電磁気スクロールホイール」を採用。
1秒に1000行スクロールできる機能で、文章を書いたり、ブラウジングする人には必須の機能です。
側面には「サムホイール」が採用されていて、横スクロールできます。
中央ホイールと異なる、滑らかな操作性になっていて、動かしているのが楽しいです。
機能的にも重宝していて、動画や写真の編集などクリエイティブな作業はもちろん、Excel操作など事務的な作業でも活躍します。
静音ボタンは作業の没頭感を高めてくれる
一部のボタンは静音化していて、上面の「右クリック」「左クリック」、そして側面の「進む」「戻る」の4ボタンはクリックしても、ほとんど音がしません。
静音化の効果は想像以上で、自宅で作業している時に余計な音がしないので思っていた以上に作業に没頭できるようになりました。
何気なく聞こえていたマウスのカチカチという音が、集中力の妨げになっていたのかもしれません。
オフィスで作業する際も静音化の効果があり、テレワークで人が減ったオフィスは思っていたよりも静かで、クリック時の音が意外と気になります。
静音化することで、周りが静かな環境でも操作がしやすくなるので、オフィスはもちろん、図書館などでも高性能マウスが使えるのが便利です。
実際にどのくらい静音かされているのか、全機種との比較動画を含めた詳細なレビューはこちらで実施しています。
Master3sのレビュー記事
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MX Master 3S レビュー:自宅ワークやオフィスで使える静音ハイエンドマウス
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MX ERGO のレビュー
「ロジクール MX EROG」は1万5000円を超える高級なトラックボールになっています。
トラックボールの特徴でもある、指や手首への負荷軽減、省スペースというメリットはそのままに、ハイエンド機らしい様々な機能が搭載されています。
トラックボールの購入を迷ったら「 MX EROG」を購入しておけば間違いなしと言える素晴らしいガジェットです。
初めてトラックボールを使う人は操作に慣れるまでどのくらい時間が掛かるか気になると思いますが、私の場合は1時間ほどで操作に慣れることができました。
腕に負担が少なく、長時間作業でも疲れにくい
「MX EROG」の最大の特徴は、トラックボールに角度の調整機能を搭載して、手首や腕の負担を大幅に軽減していること。
角度は0°、20°を選択可能で、このくらい角度が変わってきます。
0°と20°、それぞれで使用しましたが、20°のほうが腕への負担が少なく、操作もしやすいです。
デフォルトでティルトできるトラックボールは数が少なく、ティルトは「MX ERGO」のアドバンテージの1つになっています。
本体サイズはマウスと比べると大きく、アクセントとなるボールのメタリックと、手が触れるラバー部分のマットな質感のコントラストが格好良いです!
他のトラックボールと比較するとボタンの数は多めの8個。
ボタンは本体のデザインによく馴染んでいて、ゴツゴツした感じがなく、洗練された見た目になっています。
イラストや動画編集など細かい作業は苦手
ボタンの数は多く、8個搭載されています。
特徴的なのは、中央のホイールを左右に傾けると左右に横スクロールできる機能。
「MX Master 3S」のサムホイールのような滑らかの操作ではなく、カクカクとしたスクロールですが、横スクロールできるだけで作業効率が変わってきます。
また、ボール付近には「精密モード」への切り替えボタンがあり、このボタンを押すとポインタの移動がゆっくりになります。
トラックボールでは、細かい操作が難しいのですが、「精密モード」を使うことで、ある程度カバーできるようになります。
しかし、イラストや動画編集などクリエイティブな作業は難しく、その場合は別のマウスやペンタブレットなどと組み合わせて使うことになりそうです。
重量は重く、自宅とオフィスで持ち歩くのは難し
また、持ち上げて使うガジェットではないので、重量が重いのが気になるポイントです。
特に角度をつけるためのメタルプレートは95gと重く、机の上で操作する分には問題ありませんが、オフィスへ持ち出したり、ソファの上で操作するのはちょっと厳しいです。
詳細なレビューはこちら!
ERGOのレビュー記事
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MX ERGOレビュー:デスクスペースを節約できる格好良いやつ!
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MX ANYWHERE 3 のレビュー
「MX ANYWHERE 3」は欠点の無い、万人受けするマウスです。
「MX Master 3S」の小型版と言える機能が搭載されていて、「MX Master 3S」のサイズが合わなかった人、マウスを頻繁に持ち歩く人の購入候補になります。
コンパクトなサイズ感で持ち運びしやすい
ロジクールは「MX ANYWHERE 3」をコンパクトマウスと紹介していますが、一般的な日本人の手にフィットするサイズ感だと思います。
実際に私(身長170cm)が手にしても違和感を感じないサイズ感で、操作に不自由さはありませんでした。
重量も軽く「99g」で持ち上げる時の軽さに驚きました。
高速スクロールを搭載し、フラッグシップにふさわしい質感
コンパクトマウスですが、ロジクールのフラッグシップシリーズとして便利な機能を搭載しています。
特に無限にスクロールできる「MagSpeed電磁気スクロールホイール」、複数デバイスの切り替えができる「Easy-switch」 、「Flow」にも対応していて、機能も申し分ありません。
横スクロールのホイールが搭載されていませんが、横ボタンを押しながらホイールを操作することで、横スクロールできます。
機能だけみれば廉価版マウスでも十分
MX Master 3S」の小型版として十分な機能がある「MX ANYWHERE 3」ですが、同様の機能を搭載した廉価版マウスが登場しており、今から購入する人は廉価版である「M650」を購入候補にしても良いと思います。
詳細なレビューはこちら!
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MX Vertical のレビュー
「MX Vertical」はマウス操作時に腕を捻らず、自然な角度でPC作業できるのが特徴です。
しかし、 管理人(身長170cm男性)の手にはちょっと大きく、機能面でも物足りなさがあります。
もし購入するのであれば、「MX Vertical」の問題点を改善した「LIFT M800」が2022年にロジクールから発売されていますので、「LIFT M800」を購入するのをオススメします。
筋肉緊張を10パーセント減らす特徴的なデザイン
本体は左右非対称のエルゴノミクスデザインが採用されています。
個性的なシルエットになっていて、机の上はもちろん、売り場でも存在感あるマウスになっています。
見る角度によって見た目が大きく変わり、ホイール側からみるとマウスが縦型になったデザインであることが良くわかります。
一方、PCを操作する人の視点ではホイールが見えず、未来のデバイスのように見えるのが面白いですね。
大きすぎて操作性に難あり
実際に使っていて気になるポイントは本体サイズが大きすぎること。
「MX Vertical」は海外で開発されたのが影響しているのか、指がマウスの先端まで届きませんでした。
これによってカーソルを上下に動かす時に指を「MX Vertical」に引っ掛けることができず、握って動かす必要があります。
わずかな違いですが、カーソルを上下に動かすたびに筋肉を使うことになって、通常のマウスよりも腕が疲れてしまいました。
「LIFT M800」のほうが小型で日本人の手に合う
「MX Vertical」の発売から4年後に登場した「LIFT M800」は、「MX Vertical」の問題点を改善したモデルになっています。
同じ縦型マウスですが、「LIFT M800」の方が機能が充実しており、操作性も良くなっています。
もし縦型マウスを購入するのであれば、「LIFT M800」を購入すれば間違いないと思います。
「MX Vertical」と「LIFT M800」を比較した詳細なレビューはこちらの記事です。
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まとめ
MXマウス4種類の比較でした。
ロジクールが販売するマウスのフラッグシップですが、それぞれが個性的。
「MX Master 3S」がオススメのマウスですが、サイズ感が会わなければ「MX ANYWHERE 3」を、手首や腕の痛みが気になる時は「MX EROG」を購入するのが良いと思います。
また、最近では廉価版で機能が豊富なマウスも販売されているので、「M650」や「LIFT M800」も店頭で操作したいところ。
マウスは重要な仕事道具なので、こだわって出来るだけ良いものを購入したいですね。